いきぐされ

言い訳と練習

0508

なんだかずっとぼんやりしてしまっている。今日は14時ごろまで布団から出られず、15時前に慌てて支度を始めた。ひたすら大きい洞穴のそばに横たわっている。飛び込むこともせずじっと見ている。嫌だった人や記憶が自分の中でどんどん強大なバケモノになっていく。

兄とひろしさんとスラムダンクを見る。中高バスケをやっていて、今でもNBA大好きな兄が特に喜んでくれていたのが嬉しかった。スラムダンクを知らない彼らの目線に立つことに努めてみたが、リョータはもちろん、長髪の不良少年と中1のリョータに声をかけた少年と14番をつけた3Pシューターがすべて三井寿だとわかるようになっていて、おお…と思うなど。バスケのルールがわからなくてもBGMの入りと曲が神がかっていて、盛り上がりどころがはっきりとわかる。ドントシンクフィールですよ。野球のルールはわからないが、歓声に揉まれながら柵の向こうで走ったり飛んだりする人を見るのは楽しいだろうな、と少し思った。盛岡では売り切れていたパンフレットが手に入ってほくほくだった。終演後のエレベーターの中に仕事で何度か見た芸能人がいて、いたけどファンでもなければ仕事でガッツリ絡んだわけでもないからなんとも思わず。でも、「あ」と思って5秒ほどまじまじと見てしまったのでそれは申し訳ないなと思った。

終わった後、わたしの希望でもんじゃを食べに行った。新宿駅の真前にあるのにすんなり入れて騒がしくもなく、べらぼうに高くもなければ普通に美味しかったので不思議だった。焼くのを兄が買って出てくれたので茶々を入れながら焼き上がるのを見ているだけだった。もんじゃうまい。あれで完成と言われるのわけわからないけど、焼く前のホットケーキの生地を舐めるような背徳感があり、よい。ひとり3000円くらいのお会計だったけどわたしはその倍ぐらい飲んだ。まいったか。

体にアルコールが入っているとあることないこと考えてしまってよくない。「わたしがこうなったのはお前の断罪が怖かったからだ」「自分を貫くことを諦めてでもきみと友達でいたかったと言い換えることもできる」「自分を貫いたせいで友達でいられなかったひとがそこそこいる」みたいなことをつぶやいて消した。こういうことを言うとき、わたしのことを嫌いな人が傷つけばいいと思っていて、具体的なひとの顔は誰も浮かんでいない。こういう衝動のせいで傷つけてしまった人が、失望させてしまった人がたくさんいる。本当に愚かなことと思う。こんなわたしでも見放さずにいてくれる友人がいて、みな素晴らしい個性と人格を持っていて、それがとても誇らしい。わたしをわたしたらしめてくれるすべてとすら思う。だから、世間とかでなくて、そのひとたちに胸を張れるようにいたいと思う。みんなが大好き。