いきぐされ

言い訳と練習

0530

すっかり落ち込んで動けなくなってしまっていて日中の記憶があまりない。昼過ぎ、すこしだけ「元気になりたい」という気持ちがわいてきて、りんちゃんに「わけもなくつらい」というと「おなかは空いていますか?」「今日の天気は?」「昨日は眠れましたか?」とメンタルケアアキネイターをやってくれてありがたかった。夜のお散歩いいですよ、ファミマのミルクティーフラッペがおいしいですよ、と教わったので本当にその通りにした。夜になってその日初めて家を出るときまだ少しどきどきする。涼しいと言えなくもないが湿っていてぬるい空気。行くあてもないのに歩いたことのない道は怖くて、けっきょく駅周辺を徘徊するだけして帰路に就くことにした。でも、歩いていると意識が分散されて、自分のことを考える視点というか、思考をひっかけるフックみたいなものが増えるので鬱々とした一本道を歩かないですむなあと少し思った。定期的に散歩しよう…。駅前でひとクラスぶんくらいの高校生集団が集まって写真撮影を試みていて、スズメバチを殺すときのミツバチだんごを思い出した。

つらいなあと思う頻度はそこそこ高い方だと思っているが「つらいひと」を人前でやることができない。自分の苦しさや悔しさを言語化するのが本当にへたくそで、誰かに寄りかかることがうまくできない。無意識的にさんざん甘えて寄りかかってはいるのだろうが、意識的にそれをできるようにならないといけないとずっと思っている。思ってはいるのになあ。高校生の時に言われた「きみは内気で、従順で、完璧主義で、自己理解が足りていない」という言葉をずっと引きずっている。夜の通り沿いでぺかぺか光るコンビニにここでフラッペを買えば少しは上向くんだという気持ちで吸い込まれていくとき、すこし泣きそうになった。りんちゃんがアルバイト先から炊き立てのお米をもらって、ほかほかのそれを抱えながら夜道を歩いたと教えてくれた時のことを思い出して、いいなあそれとずっと思っている。